はじめに
こんにちは!
今回は,大学生が学生時代に経験しておくと後のキャリアに役立つ可能性の高い「長期インターン」についてお話ししていきたいと思います。
プロフィールでも軽く触れていますが,私は大学時代に転職エージェントで長期インターンをさせていただいていました。
また,周囲にも長期インターンをしている友人がいたこともあり,彼らの話も参考にしつつ,
- 長期インターンとアルバイトの違い
- 長期インターン参加のメリット
- 長期インターンへの参加時期と選び方
について考えていきたいと思います。
長期インターン/短期インターン/アルバイトの違い
まず,長期インターンの定義とはどのようなものでしょうか。
以下の表は,長期インターン/短期インターン/アルバイトの特徴を比較したものです。
はっきりとした定義はありませんが,「長期インターン」は,最低3ヶ月間以上の期間に渡り,その企業の正職員に準じた業務を行うものと考えて良いでしょう。
そのため,大学生でありながら業務の裁量が比較的大きいことが特徴です。
長期インターンに参加するメリット
では次に,アルバイトではなかなか得られない,長期インターンならではのメリットについて考えていきましょう。
メリット①働くことへの具体的なイメージが湧く
最初のメリットは,「働くことへの具体的なイメージが湧く」ことです。
大学生と社会人は,生活の中心が「学ぶ」ことか「働く」ことかという点で大きく異なっていますが,多くの大学生は働くことをリアルに想像できないままで社会に出ることになります。
そして大学までの生活とのギャップに多かれ少なかれ苦しむ印象があります。
そんな中,私の周囲で長期インターンを経て社会に出た人は,比較的そのギャップが少なく働けている傾向にあるように思います。
長期インターン生がどれだけの裁量を持って(=正職員とどの程度近い業務で)働けるかはその企業の方針によるところが大きいですが,正職員の方々と同じ空間で,フルタイムで勤務するだけでも働くことのリアルなイメージが掴みやすくなるはずです。
メリット②自己分析が進む
2つ目のメリットは「自己分析が深まる」です。
長期インターンを行うことで,その企業・団体の事業内容が自分の志向や能力とどれだけ一致しているのかのデータが溜まっていき,自己分析の精度が高まります。
これを個社レベルではなく,一般化することによって「自分はこの業界と相性が良い」「同じ事業の中でもこのような仕事が得意/苦手」といった傾向が見えてきて,就活やその後のキャリア形成においても活用することができます。
もちろん事業内容だけでなく,
- 自分はこういう性格の人と仕事がしたい
- 褒められるよりは多少厳しく接してもらう方が性に合っている
- 夕方よりは朝早くの方が集中できる
といった対人関係や仕事の進め方についてのデータも溜まるので,それをもとに自己分析を行えば,快適に仕事をするための自分なりの条件が少しずつ見えてきます。
メリット③メンターができる
3つ目のメリットは,「メンターができる」です。
長期インターンを行うと,通常のアルバイトや短期インターン以上に人間関係が深まります。
アルバイトなどではどうしても大学生同士でコミュニケーションを取ることが多くなりがちですが,社会人経験が長い先輩方と長期にわたって仕事をすることで,社会人との接し方が学べると同時に,そうした方々が自分のメンターになってくれる可能性があります。
長期インターン先の企業に就職するか否かに関わらず,こうした繋がりを活用して自分のキャリアの相談に乗ってもらえるのは非常に有難いことです。
例えば転職エージェントへの相談となると,なるべく転職させたいという動機が働くので,そのエージェントが信頼できるかの見極めが必要になります。
しかし,そうした利害関係が無く,かつ過去の自分を知ってくれている人たちは,古い友人のように頼りになるアドバイザーです。
メリット④就活に活かせる可能性がある
最後のメリットは,「就活に活かせる可能性がある」です。
まず断っておくと,長期インターンの経験そのものが就活に有利になるとは限りません。
例えばメルカリでエンジニアとして長期インターンをしていたとなると,即戦力のエンジニアとして就活で優遇される可能性は大いにありますが,そのような場合でもなければ,人事担当者は「ほう,長期インターンか。意識が高めだな」くらいの認識にとどまるように思います。
これはよく言われるように,「新卒就活では経験そのものよりも,その人がその経験を通して何を学んだか」が見られるからです。
私も就活時に東南アジアに学校を作ったとされる学生に何人か出会いましたが,彼らがその事実のみで評価されていた様子は見られませんでした。
やはりここまでで述べてきたように,
- 働くことへの具体的なイメージが持てている
- 自己分析がしっかりできていて志望動機に説得力がある
- 社会人とのコミュニケーションが円滑にできるようになっている
- (同じ業界であれば)業務知識を持っていて実務に明るい
といったことが総合的に就活力を上げるのだと考えられます。
私の周囲を見ても,長期インターン経験者は最終的に納得のいく結果で就活を終えていた人が多い印象です。
長期インターンへの参加時期と選び方
次に,長期インターンへの「参加時期」と「選び方」について考えてみます。
参加時期
先述のように,長期インターンへの応募に学年は関係ないことがほとんどです。私の場合は就活を終えた4年生の夏から大学卒業までの約9ヶ月間,転職エージェントで長期インターンをさせていただきました。その経験から,もっと早く参加しておけば良かったと考えています。
長期インターンの経験は就活に活きる点も多いこと,そして学部生の場合は就活の開始が早ければ2年生の終わり〜3年生初頭の時期であることを考えると,長期インターンには1年生あるいは2年生のうちから参加してみると良いのではないかと思います。
選び方
次に長期インターンの選び方ですが,これは前提として「その長期インターンで何を得たいのか」というゴール設定がポイントになります。これはさらにその後の社会人キャリアのゴール設定もしっかりと考えた上でブレークダウンしてくると良さそうです。
例えば,
- 一般的な事務職の仕事の進め方を身につける
- エンジニアとしての実戦経験を積む
- 将来経営者になりたいので,経営者の事業への考え方を間近で身につける
など,ゴールのレベル感や方向性は人それぞれです。
このゴールを踏まえた上で,様々なポイントを考慮して選ぶことになります。
例えば,
- インターン生に任される業務の質と量および裁量
- 任される業務が将来のキャリアに活きそうな内容か
- 社員から自分へのフィードバックはどのような形・頻度でもたらされるか
- 経営者や幹部とどれだけの接点が持てるか
などはインターン開始前の面接などでできるだけ確認しておくと,自分のゴール設定や会社が求めるインターン人材像とのミスマッチが防げるかと思います。
まとめ
今回は,長期インターンについて考えてみました。
ここまで述べてきたように,長期インターンは様々なメリットのある仕組みで,最近では通常のアルバイトと比較しても悪くない水準のお給料が出る場合が多くなってきています。
選び方についても解説しましたが,実際にどんな企業がインターンを募集しているか,下記のようなWebサービスを利用して探してみるだけでも面白いものです。
公式にインターン生を募集していない企業や業界であっても,職場見学をさせてもらえないか頼んでみたり,実際に働いている人から話を聞いてみるのは非常に有意義と言えます。
サークル活動やアルバイトなどと同様に,大学時代に取り組むことの選択肢の一つとして長期インターンを考えてみるのもアリではないでしょうか。
最後までお読みいただき,ありがとうございました!!