この記事を読んでいるあなたは、人に頼るのは得意ですか?
私は苦手です。
なんでも一人で抱え込んで、いつも苦労しています。
周囲の人の力を適切に借りることができた方が、一人でやるよりも絶対に早く、遠くへたどり着けることはわかっているのですが、なかなかそれができないのです。
何故人に頼れないのでしょう?
そして、どうしたらその状況を打破できるのでしょうか?
性格そのものを変えることは難しいと思うので、無理をせず少し取り組み方を変えるだけで人に頼りやすくなる方法を、私自身の振り返りも兼ねてまとめてみようと思います。
人に頼れない人の3つの特徴と、無理をしない改善策2つ
人に頼ることのメリット3つ
人に頼るのが苦手な原因と改善策について書く前に、そもそも何故人に頼れるようになるべきなのか、ということについて考えてみましょう。
人に頼ることのメリット①:苦手なことをカバーしてもらえるので早く・遠くにたどり着ける
最も分かりやすいメリットがこのポイントですよね。
複雑な問題に向き合っている時、一人で思い悩んでいるとついついドツボにハマってしまい、どうしたら良いか分からず身動きが取れなくなってしまうことがあると思います。
そんな時に周囲の人の助けを借りると、あっさりと解決するのはよくあることです。
第三者の視点から見ると状況を俯瞰して見ることができるので、当人よりも物事をフラットに捉え、スジの良い解決策に導くことが案外簡単なのです。
また、自分と他人との経験もスキルも異なるので、同じ問題を自分だけでなく他人の頭も使って解決しようとすることで、単純なスピードだけでなく、経験やスキルの組み合わせから、より課題解決を発展させることができるようになります。
人に頼ることのメリット②:人間関係が良好になる
社会性の動物である人間は、人間との関係の中に生きることができます。
「自分は必要とされている」と感じているかどうか、というポイントは、マズローの欲求5段階説でも高次に位置する承認欲求に当たり、最高次の自己実現欲求の段階へと成長するためにも必須です。
そう考えると、人に頼ることは、頼んだ当人にメリットが生まれるだけではないということが分かります。
頼られた相手にとっても、「自分はこの人に必要とされている」と感じることで承認欲求を満たすことが出来るというメリットがあります。
もちろんタイミングや頼み方、頼む内容などの影響はありますが、お願い事をされて、それを叶えることで感謝される、ということを繰り返すと、その人はきっとあなたに対して好意的になり、良好な人間関係に繋がることでしょう。
人に頼ることのメリット③:ある種のストレスから解放される
人に頼ること自体がストレスだ、と感じている人にとってはこのポイントは最初は理解できないかもしれません。
私も、全てを自分の力だけで解決し、その過程で悩んだり試行錯誤している姿を他人に見せたくない、と感じることが大いにあり、人に頼ることのストレスに共感する部分があります。
しかし、人に頼ること自体のストレスを重視しすぎるあまり、別のところで発生するストレスに苛まれることになるのではないでしょうか。
- 悩んでいる最中の、どうあがいても抜け出せないような絶望感
- 周囲と比較して、自分だけが進んでいないように感じる劣等感
- 仮に問題が解決できたとして、もっと早く質の高い解決ができたのでは、という後悔
これらは人に頼らないことで実際に私が感じるストレスですが、これらのストレスを受けることによって得られるメリットは何一つありません。
人に頼ることが苦手な人からすると、確かに人に頼ることは非常にストレスフルかもしれません。
しかし、そのストレスを乗り越えることで、上に挙げた3つのストレスを受けることはまずありませんし、それら3つとは正反対の状況へと導かれるので、むしろ大きなメリットがあります。
人に頼れない人の3つの特徴
さて、人に頼ることのメリットを見てきましたが、ここで、人に頼れない人にはどのような特徴があるのか、ということについて考えていきましょう。
人に頼れない人の特徴①:プライドが高い
これまでの人生で一人でなんでも解決してきた人に特に当てはまります。
私も、もちろん沢山の人に助けられてはきましたが、多くのことを一人で解決してきた経験があるので、自分で解決することに対するプライドが生まれ、人に頼ることが出来なくなってしまっています。
プライド自体は全く悪いものだとは思いませんし、むしろ爆発力を産むガソリンであるとすら思っています。
しかし、あくまでそれはガソリン(燃料)であり、エンジン(駆動力)ではありません。
どこのポイントに自分のプライドを発揮して拘り抜くか、つまりどこにガソリンを注ぐか、ということさえしっかりと考えることが出来れば、プライドと上手に付き合って良い結果を生み出すことが出来るのではないでしょうか。
人に頼れない人の特徴②:責任感が強い
自分が全ての問題に対処しなければならない、と考えてしまう人も、人に頼るのは苦手なのではないでしょうか。
この面倒を他の人に押し付けてはいけない。
他の誰も解決してはくれない。
自分にしか出来ない。
自分がやらなければならない。
こういった風に考えてしまう人は、強い責任感・正義感・使命感を持った素晴らしい人ですが、その絶対的な信念は、結果が伴ってこそ価値あるものです。
人に頼って力を借りることで、このような責任感のある人をリーダーに据えた強いチームを作り、一人でやるよりもきっと沢山の、そして大きな物事を解決できるはずです。
人に頼れない人の特徴③:周囲への信頼がない
これは、そのつもりがなくても、人に頼れない人の多くが抱えている特徴かもしれません。
私自身も例えば小学校・中学校でのグループワークなどで、周りに任せるよりも自分でやった方が質の高いものが出来ると感じていました。
その結果周囲への信頼がなく、人に頼る・任せる、ということが全く出来ずにいました。
ただ、そう感じていたのは周囲の能力の問題ではなく、自分の理想や求めているものについて適切に言語化して、他人に伝える力がなかった、という私自身の問題だったのです。
人に頼ったことがないので頼り方が分からず、たまに下手なやり方で頼ってみるとろくなことにならない、という印象を抱いていたのです。
人に頼るためには何に困っているのか、どうなりたいのか、ということをまとめることが必要で、それを期待を込めて他人に伝えることが出来れば、きっとその人はあなたの力になってくれるはずです。
人に頼れない人のための無理をしない改善策2つ
ここまで人に頼ることのメリット、人に頼れない人の特徴、と見てきましたので、いよいよそのような状況を改善するための方法について書いていこうと思います。
人に頼れない人の3つの特徴で既に特徴別の心構えのような点は挙げましたが、ここでは私自身がストレスフリーに実際に取り組めている解決策を書いていこうと思います。
人に頼れない人のための無理をしない改善策①:人と時間をズラす
人に頼れない人の中には、上手くいっていない状態を人に見せることも苦手な人も多いのではないでしょうか。
人に頼って相談しようとしても、あまりに上手くいっていないのでまだ見せられない…と感じてしまうこともあると思います。
さらによくないことに、そのような状態で人前で何かを進めようとしても、上手くいっていない状態を見られることになってしまうのでやりづらく、さらに進まなくなってしまうのです。
私自身、ある一定のラインまで自分で達成した上で誰かに相談したい、と思っているのですが、それまでの過程を見せることはあまり好んでいません。
そこで、同じコミュニティに属する他のメンバーとは活動する時間帯をズラすことにしました。
具体的には、他のメンバーが活動を始める時間の前後に活動時間をシフトし、周囲を気にせず集中して取り組める環境を作るようにしました。
私は他のメンバーのいない時間帯に7時間ほどの活動時間を確保しています。
人に頼れない人のための無理をしない改善策②:時間をバグらせる
改善策①で活動時間をズラしても、それだけではただ集中しやすくなる、というだけの状況です。
人に頼るのが苦手で、人に頼るためのレベルを若干高めに設定してしまっている人は、とにかく人に頼る段階に到達するまでの速度を上げる必要があります。
人に頼って取り組みを加速させることを最初からしないのであれば、それだけの時間を埋め合わせるだけの努力を自分でしなければなりません。
私のやっていることとしては、同じコミュニティーの他のメンバーの2-3倍の時間活動する、ということです。
つまり、私は改善策①でズラした時間を「ズラした」と捉えず、「追加した」と捉えています。
もちろんある程度疲れはしますが、自分だけで集中して取り組むことでストレスフリーに活動ができ、活動の総量が増えるので、結果的に人に頼りやすくなり、性格を変えることなく人に頼れないという状況を改善することができます。
まとめ
今回は、私自身が人に頼るのが苦手だ、ということもあり、次にまた困ったときに振り返るために記事を書き始めました。
人に頼ることのメリット、人に頼れない人の特徴、改善策と見てきましたが、この記事では何か根本的な解決に繋がる内容が書けたわけではないと思います。
ただ、人に頼ることが必要だ、ということを理解し、自分は何故人に頼れないのか、ということを認識し、そしてそんな状況であっても人に頼るためにはどうしたらいいのか、といことのアイディアをストックしておく、ということの助けになれば幸いです。