こんにちは、シャイボーイのサメの助です。
この記事が公開されるのは2021年1月1日です、あけましておめでとうございます。
昨日は大晦日でしたが、毎年の年末に1年を振り返り、次の年をどう過ごそうかと考える人は多いのではないでしょうか。
そして振り返る中で思い出したくないほど恥ずかしい経験を思い出し、枕に顔をうずめて叫ぶ人もいることでしょう。
ちなみに私は静かに虚空に向けて中指を立て、過去の自分を滅するタイプです。
そういった過去の振り返りを通して思い出したくない過去を思い出してしまった方がこの記事に辿り着いたのかもしれません。
もしくは、過去の思い出ではなく、現在進行形やつい今しがた恥ずかしい思いをした、という方がこの記事を読んでいるかもしれません。
安心して下さい。
この記事を通して、恥ずかしい経験にどう向き合えば良いのか、ということを過去の経験と現在の経験とで分けて考えていきましょう。
昔の恥ずかしい経験に向き合う3ステップ
それではまずは、過去の経験にどう向き合っていけば良いのか、ということについて、次の3ステップに分けて書いていきます
- 昔の経験が恥ずかしいのは成長の証だと知ろう
- 恥ずかしい経験を現在と比較して分析する
- 結果的に何も恥ずかしくなくなるはず
①昔の経験が恥ずかしいのは成長の証だと知ろう
昔やってしまったことを急に思い出して恥ずかしい思いをする、というのは大きく2種類に分けられると思います。
まず1つ目は、思い出した過去のその時点でも恥ずかしいと感じていた経験、そして2つ目は、当時は何も感じていなかったが今思い返すととても恥ずかしいと感じる経験です。
前者は例えば
などと思い出すパターンです。
後者の例としては、
などと振り返って始めて恥ずかしいと気が付くパターンです。
恐らく精神的なダメージが大きいのは後者なのではないでしょうか。
今となっては恥ずかしいことを、当時は恥ずかしげもなく、むしろ自信満々にしていたのですから。
前者については次の章で触れる現在の恥ずかしい経験に譲り、この章では後者の振り返って気が付く恥ずかしいこと、というパターンにフォーカスしようと思います。
過去を振り返って「あのときの自分は恥ずかしかった」と思うということは、当時は恥ずかしいと思っていなかったことが今の自分からすると恥ずかしい、ということになります。
当時の自分と今の自分との間で変化が起きていることは自明です。
そして多くの場合、その変化とは成長であると考えて良いはずだと思います。
当時であれば知らなかったこと、気が付かなかったことが今となっては分かり、気が付いたからこそ、当時の自分の行いを恥じることが出来るのです。
つまりは昔の経験を振り返って恥ずかしい、と感じている時点で、あなたは何らかの側面で成長しているのです。
まずはそこに気が付くことが、恥ずかしい経験に向き合うための第一歩なのではないでしょうか。
②恥ずかしい経験を現在と比較して分析する
さて、過去の経験を思い出して恥ずかしいと思ったら成長している証だ、と分かったとしても、そこで止まってはいけません。
そこで止まると、その時点で成長も止まってしまう可能性があるからです。
昔を恥じることは結果的に成長を実感するだけであって、何が要因となって成長をもたらしたのか、ということについてはそれだけでは分からないですよね。
もしかしたら今回はたまたま成長する機会があっただけで、もう二度と成長出来ないかもしれません。
成長したことに安心して何もしないのではなく、自分の成長に繋がった経験を一般化し、次に活かすことが必要となります。
そこで、過去の経験を恥ずかしいと感じたのならば、
- どういったことを恥ずかしいと感じたのか
- 何故今は恥ずかしいと感じるようになったのか
といったことについて、分析してみましょう。
どういったことを恥ずかしいと感じたのか
まずは具体的に過去の経験のどういった部分を恥ずかしいと感じたのか、という分析から始めましょう。
例えば冒頭の例で上げた
という場合で考えてみましょう。
この場合に恥ずかしいと感じたことは、
- 出来るヤツだと思われるために見栄を張っていたこと
- 出来るヤツの像が偏っていたこと
- 上記2つには自分で気が付かないまま周囲にさらけ出していたこと
といった3つのポイントで説明することができると思います。
自分でよく理解していない何者かに、よく調べもしないでイメージだけで近付こうとし、結果的に無知をさらけ出していたことが恥ずかしかったのですね。
何故今は恥ずかしいと感じるようになったのか
具体的にどういった部分が恥ずかしいと感じたのか、ということが分かったら、そもそも何故今になって当時を恥ずかしいと思うようになったのか、ということについて考えてみましょう。
例えば、
- 見栄を張ることの虚しさを知った
- 本当に出来るヤツがどんな人なのかを知った
- 周囲に対して知ったかぶりをするリスクを知った
といったようなことがポイントとなって、過去を恥ずかしいと思うようになったのかもしれません。
いずれも、これまで気が付いていなかったことに対して気付きを得た、ということが転機になっていますね。
さらにこの3つを抽象化して考えてみると、
- 自分や物事の価値を正しく評価し、捉えるべき
- なりたい人物像があるのであれば、その体現者に実際に会うべき
- 自分の本質と異なる部分を周囲に見せようとしてはいけない
といった教訓が得られるかもしれません。
過去を振り返って恥ずかしい思いをしたら、成長を実感した上で、その経験をここまで抽象化しておくことで、これから先のあらゆる事態に対処し、成長へと繋げていくことが出来るようになるのではないでしょうか。
③結果的に何も恥ずかしくなくなるはず
ここまでで、自分の過去を振り返って恥ずかしい思いをしたら成長している証だ、という前提の上でその過去を分析し、自分の成長の要因となるような教訓を得ることができました。
すると、もはやその過去に対する「恥ずかしい」という思いは存在しない、もしくは薄れているはずです。
「恥ずかしい」というのは一種の感情ですが、それは過去を思い出す、という行動をノーガードでそのまま受け止めることで生じる感情です。
これまでのステップで恥ずかしい過去を成長の証と捉え直し、さらにその成長の要因を要素分解して分析することで、最終的に受け止めるべきものは自分なりの成長のための法則のようなものになっており、もはや「恥ずかしい」という感情を抱くことはなくなるのです。
むしろ、恥ずかしいはずだったはずの過去を通して自分の成長法則を見つけたことで、前向きな気持になれるかもしれません。
現在の恥ずかしい経験に向き合う3ステップ
次に、現在の経験にどう向き合っていけば良いのか、ということについて、次の3ステップに分けて書いていきます
- 現在の経験が恥ずかしいのは自分の課題を知るチャンス
- 恥ずかしいという感情を切り離して分析対象にする
- その場で行動を変える
①現在の経験が恥ずかしいのは自分の課題を知るチャンス
過去を振り返って恥ずかしい思いをするというのは結果的に成長していたことを示しますが、当時は成長する機会を逃していたということの裏返しでもあります。
一方、例えばつい今しがた恥ずかしい思いをしたとか、現在進行形で恥ずかしい思いをしている、といった場合であれば、むしろラッキーだと言えます。
過去を振り返るのではなく今目の前に恥ずかしい経験があるわけですから、その場で成長することが出来るからです。
つい今しがたの経験でも、現在進行形の経験でも、今この場で恥ずかしいと感じた原因を分析することで、自分だけの課題を知ることにつながる大きなチャンスとすることが出来るのです。
②恥ずかしいという感情を切り離して分析対象にする
ただ、いくら「恥ずかしい思いをしましたね?それは成長のチャンス!自分の課題を知るチャンスです!」といったことを言われても、恥ずかしいものは恥ずかしいことに変わりはないので、なかなかそう割り切って向き合うことが出来るとも限りません。
そのためには、まずはその経験から「恥ずかしい」という感情を切り離し、自分の課題を見つけるための分析対象に変換する必要があります。
感情を切り離そう、と意識するだけでは簡単にはいきませんから、過去の経験に対する分析と同じように、
- どういったことを恥ずかしいと感じたのか
- 何故恥ずかしいと感じたのか
ということを分析してみましょう。
単に意識するのではなく、具体的に分析を進めて言語化を行うことで、恥ずかしかったはずの経験がいつの間にか分析対象に変換され、自分の課題を見つけることに繋がっていくはずです。
③その場で行動を変える
過去の経験ではなく現在の経験に対して恥ずかしいと感じた場合、一番大きな利点は、その場で成長することが出来る、ということです。
これまで述べてきたように、恥ずかしい、と感じた瞬間にそれを自分の課題を知るチャンスだと捉え直し、そして具体的に言語化していくことで自分の課題を見つけたら、その課題を解決するための具体的なアクションプランをその場で作成しましょう。
そしてそこで満足するのではなく、すぐその場でそのアクションを実行し、自分の行動に変革を起こすのです。
そうすることで目の前の「恥ずかしい」と感じるような状態を回避できるのはもちろんのこと、自分自身の成長をその場で引き起こすことが出来るのです。
まとめ
今回は、過去もしくは現在の恥ずかしい経験にどのように向き合えばよいのか、ということについて書きました。
過去の場合は
- 昔の経験が恥ずかしいのは成長の証だと知ろう
- 恥ずかしい経験を現在と比較して分析する
- 結果的に何も恥ずかしくなくなるはず
という風に、そして現在の場合は
- 現在の経験が恥ずかしいのは自分の課題を知るチャンス
- 恥ずかしいという感情を切り離して分析対象にする
- その場で行動を変える
という風にステップを踏むことで向き合えます。
過去の経験であれば、実際に成長に繋がった自分の成長法則を後から知ることが出来るので、分析の仕方を誤らなければ確実に自分の成長を今後も起こすことができます。
ただし、たまたま成長が起きた結果として分かることですので、スピード感はやや遅く、そして待ちの姿勢が必要になります。
一方現在の経験であれば、その場で課題を発見して成長に繋げることができるため、非常に速いスピード感で成長を引き起こすことができます。
しっかりと課題を分析すれば確実性の高い成長法則の仮説を立てることが出来ますが、あくまで未来に対する仮説に過ぎないので、実際に立てた仮説をベースに行動を起こし、徐々に最適化していくことが必要になります。
過去に対する振り返りと現在に対する内省という2つの向き合い方それぞれをバランス良く取り入れることで、ある程度の確実性をもたせながらも速いスピードで成長していくことができるのではないでしょうか。