仕事術

【転職志望者必見】コロナ不況がコンサル業界に与える影響

はじめに

こんにちは,経営コンサルタントとして働いているもりおです。
今日は珍しく仕事の話をしようかと思います。

ウィルスの脅威が世界を覆う中,世界的な景気の減速が見込まれています。
今回は,ウィルスによる景気悪化がコンサル業界にどんな影響を与え得るか考えたいと思います。

前提として,私がコンサルタントどころか社会人としても駆け出し(2年目)であり,この考察も先輩方や上司の経験をベースにしている部分が多くなっていることにご留意いただけますと幸いです。

 

ウィルス不況がコンサル業界に与える影響

では,ウィルス不況がコンサル業界に与える影響を5つ挙げていきます。

  1. プロジェクトが減る(特に戦略案件)
  2. アベるコンサルタントが大量発生し,人手が足りない案件へのアサインが増える
  3. アサイン希望が通りづらくなる
  4. 研修の規模が縮小する
  5. テレワークが促進され,コストカットが進む

それぞれ詳しく見ていきましょう。

影響①プロジェクトが減る(特に戦略案件)

まずは,単純にプロジェクトの数が減ってしまいます。
 理由は簡単で,クライアントからしてみればコンサルへの依頼料は「外部委託費用」であるからです。
 不況の中で高額なコンサル料を払ってプロジェクトを依頼するより,なるべく自社内のリソースを使って問題を解決しようとするクライアントが増えることになります。
 言ってみれば広告費と似ていて,「不要不急の出費」と見られる場合があるのです。

とりわけ削られやすいのが「戦略案件」です。
 例えば新規事業戦略やM&A戦略などについて,「現状維持もできるか怪しいので一旦凍結」となることが往々にしてあるようです。
 また,戦略ファームのプロジェクト単価が非常に高いこともクライアントにとってはネックとなります。

 例:外資大手戦略ファームから4名を1ヶ月アサインする
   ➡︎約1500万~3000万円

 2008年のリーマン・ショック当時,ある戦略ファームに勤めていた私の知人は,「あの時は,本当に一気にプロジェクトが無くなって暇になった」と語っています。
 実際,全社的に片手で数えるほどのプロジェクトしか回っていなかったので,それを機に案件の多い総合ファームに転職したとのことです。

影響②アベるコンサルタントが大量発生し,人手が足りない案件へのアサインが増える

 コンサル業界用語で,プロジェクトにアサインされないで社内雑務などを細々とこなしている状態のことを「アベっている」と言います(availableが由来)。
 気楽で良さそうにも思えますが,このアベっている状態が長く続くと

稼働率が低い = どこのプロジェクトからも声がかからない = 能力が低い

と見られて評価や昇格に影響が出ることもあります。

 さて,不況になりプロジェクトが減ると,社内でアベるコンサルタントが大量発生します。
 そして,進捗管理が上手くいかず,人手が常に不足している,いわゆる「炎上案件」に次々と人が放り込まれるようなことが起きるわけです。

影響③アサイン希望が通りづらくなる

プロジェクトが減ってアベるコンサルタントが増えると,

  • 選べるプロジェクトの選択肢が少ない
  • プロジェクトへの参加を希望するライバルが増える
  • 会社側がとにかく何らかのプロジェクトにアサインしようとする

ために,コンサルタント一人一人のキャリアプランや志向を尊重してプロジェクトに配属する余裕がなくなります。

コンサルファームは一般的な日本企業よりは従業員の配属希望を尊重する傾向にありますが,不況となると話は別です。

こうした場合でも自分の入りたいプロジェクトや手掛けたい分野に携わるためには,日頃から希望先のユニットやプロジェクトのキーマンとの関係構築が必要不可欠です。

影響④研修の規模が縮小する

不況になってコンサルファームの収入が減少すると,個々人の給与よりも先にカットされるのが,事業会社と比べて非常に手厚い「入社時研修」にかけるコストです。

 新卒で2ヶ月前後,中途で2週間前後をかけて行うこの研修は,コンサルファームにとって唯一の資産と言われる「人」への投資の象徴ですが,多くの先輩コンサルタントが時間を割いて講師を務めていることもあり多額の費用がかかっています。

 不況になると「とりあえず現場に行って稼いでくれ!」とばかりに研修規模が大幅に縮小し,右も左も分からない状態の新人コンサルタントがプロジェクトに放り込まれて実戦に臨むことになります。

 私が新卒入社研修を受けた際も,偉い人が

「リーマンショックの時は君たち新人にこんな充実した研修を受けさせてあげることはできなかった。
研修は辛いかもしれないが,君たちは幸せだよ。
研修は会社に体力があるからできること。
どうか早く一人前になって,後輩たちにも充実した研修を受けさせてあげられるよう,頑張って欲しい」

としみじみ語っていました。

影響⑤テレワークが促進され,コストカットが進む

これは不況というよりウィルスそのものによる影響です。

 特別な設備や商材を必要としないコンサルタントの仕事はリモートワークと非常に相性が良く,クライアントとの重要な会議を除けば,普段からPC1台で在宅勤務ができる環境が整っています。

 とは言え平時は自宅で仕事をする人は10%いるかいないかだと思いますが,現在は私の同期や他ファーム勤務の知人も80%~90%が在宅勤務となっています。
(2020年4月~5月の緊急事態宣言中は100%)

在宅勤務の定着に伴い,各コンサルファームではコストカットが進んでいます。
具体的には通勤手当の廃止や都心オフィスの一部解約などです。

元々コンサルファームは固定費はほぼ人件費のみという比較的身軽なビジネスモデルですが,テレワークの推進はさらなる固定費の低減が進む機会となりました。

 

まとめ

不況による影響は全ての業界に及びますが,中でもコンサル業界には上記にまとめたような特徴的な影響が出ることが分かりました。

なかなか外からは何をやっているのか分かりにくいコンサル業界。
今後もその実態を分かりやすく発信していければと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました!!

 

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もりお
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永遠に実らない猫への愛を抱き続ける経営コンサルタント